卸と小売 — 同じ原価で2枚の価格表
1個の原価、売価に対する小売粗利率、小売からの卸割引を入力します。小売価格・卸価格・両方の利益・卸粗利を比べてから、ブティックへの見積もりを決められます。
計算結果
小売価格: 40
卸価格: 24
小売の利益: 20
卸の利益: 4
卸の粗利率: 16.7%
計算式
小売=原価÷(1−粗利);卸=小売×(1−割引)
数字の求め方
- 小売価格 = 20 ÷ (1−0.5) = 40
- 卸価格 = 40 × (1−0.4) = 24
「小売から適当な整数だけ引く」卸見積もりは、小売で丁寧に足した人件費を消しがちです。2枚の表を並べて見ると、ブティックへの返信を書く前にそのトレードオフがはっきりします。
小売は多くのメーカー価格表と同じく、原価÷(1−粗利率)です。卸はその小売に(1−割引)を掛けます。ページは卸粗利も出すので、最低ロットや支払条件に見合うかが判断しやすくなります。
卸粗利が極薄なら、小売のアンカーを上げる、割引を浅くする、またはそのSKUは小売のみにします。数量目標が不安定なら 損益分岐個数 と合わせ、卸ロットでも固定費を越えられるか確認してください。
使い方
- 本当の1個原価(材料・人件費按分・梱包)を入れる
- 売価に対する小売粗利率を設定する
- その小売からの卸割引 % を設定する
- 両価格と卸粗利を比較する
この計算が役立つ理由
- 勘ではなく原価と粗利から小売を作る
- 卸を小売からの明確な%で出す
- 薄い案件が一目でわかるよう卸粗利を見せる
向いている場面
- ブティック・セレクトへの見積もり
- 市の小売と卸アカウントの比較
- シンプルなラインシートの下書き
ヒント
- 人件費を引いたあとも、卸粗利がはっきりプラスであること。
- 卸が薄すぎるときは、割引を深くする前に小売を上げる。
- 公開割引を重ねる前に 割引の影響 を通す。
例
| 入力 | 出力 | 備考 |
|---|---|---|
| 原価 $20、小売粗利 50%、卸は小売から 40% 引き | 小売 $40、卸 $24 | 卸粗利は薄い——受ける前に必ず確認 |
| 原価 $18、小売粗利 55%、卸は小売から 30% 引き | 小売約 $40、卸約 $28 | 割引を浅くすると人件費の余地が残る |